大学病院と普通の病院やクリニック、診療所などとの違い

大学病院とそれ以外の普通の医療機関、たとえば、普通の病院やクリニック、診療所などとがどう違うのか知らない人がいるようなので、書いておこうかと思います。

普通の医療機関の場合、健康保険がきくのは、厚生労働省が定めた治療方法と薬だけです。それ以外は自由診療となり、保険が適用されないので、全額自己負担になります。ほとんどの普通の医療機関では、保険診療だけを行っています。

だから、たとえば、ヘルペスで口の周りにぶつぶつができたら(単純疱疹と診断されたら)、現在は普通、「バルトレックス」500mgを1回1錠、1日2回で、5日分処方されます。つまり合計10錠です。そして、普通の医療機関の場合、それで打ち止めです。

大学病院では、何をやっても保険診療になります。だから、上記の場合に10日分でも二週間分でも処方することも可能になります。


名古屋市立大学病院

2年前、口の周りにぶつぶつができて、医者に診てもらったら、ヘルペス性単純疱疹という診断で、バルトレックス500mgを5日分、合計10錠処方してもらいました。5日目までには、ぶつぶつは消えました。しかし、7日目に再発しました。こうなると、もう一度、同じ医者に診てもらっても、薬を処方してもらえません。これが保険診療です。処方してもらうには、大学病院に行かなくてはいけません。それが大学病院の役目とも言えます。

私は大学病院なんて行くのは、まっぴらごめんなので、他のクリニックに行って、「ヘルペス性単純疱疹らしいので、バルトレックスを下さい。」と言って、また10錠処方してもらいました。これは一種の反則ですが、まあ、捕まることはありません。医者も、普通、この手は知らないようです。

かくして、再度、バルトレックスを飲みましたが、やはり7日目に疱疹が復活。また別のクリニックに行って、バルトレックスを5日分もらいました。

これではきりがありません。「やはり大学病院に行かないとだめかな」と普通の人は考えるのですが、大学病院に行っても、また5日分出されて、「様子を見ましょう。」となるのは目に見えています。

様子なんて見なくても、状況ははっきりしているので、どうしたものか・・・で、バルトレックスを大量輸入して、1年間毎日飲みました。但し、1日500mgで、1日1回のみです。

これを自由診療をやってくれるクリニックでやってもらっていたら、薬代だけで100万円を超えそうです。大学病院ならやってくれるかもしれませんが、担当医が同意してくれないとだめですね。ほとんど人体実験レベルの話なので・・・。

これで大学病院とそれ以外の普通の医療機関の違いがわかると思います。普通の医療機関は、保険で決められた治療方法を使い、保険で決められた薬を処方します。一方、大学病院は、研究機関なので、何をやってもよく、しかも、全て保険診療になります。

普通の状況では、普通の医療機関で十分なのですが、上記のような特殊な症例では、保険による治療方法が確立していないので、対応できません。それは大学病院で対応するものなのです。そうでなければ、普通の医療機関で、自由診療をやっているところに行くか、完全に自己責任で自分でやるかどちらかです。

自分でやった場合は、完全に自己責任で、死んでも知らないし、何かあっても、それに対して保険で治療を受けることはできません。

まあ、ヘルペスの場合、私は非常に慣れていて、しかも、その辺の医者よりも自分の方がよほど詳しいので、自分で対処したまでですが、普通の人は絶対にまねしない方がいいです。

なお、自由診療ですが、保険で認められない薬などを一部使うことで、治療全体を自由診療として、高額の医療費を請求していることがあります。どう考えても悪質なので、そういう病院やクリニックには行かない方がいいです。まあ、一般人は、どれが保険適応で、どれが適応外かわからないので、判断できませんが、たぶん、そこを狙ってこういうことをするのでしょうね。